低学年の間に学ぶべきこととは?

多くのお子さまと接する中で、幼児、低学年生に計算ドリルや漢字練習帳に英単語帳などの学習、しかも上の学年の単元目指して「とにかくこなす」ことに必死になっているお子様(親御様)を少なからず見かけます。この効用が高学年になっていかに発揮されるかは子どもそれぞれですが、正直言ってあまりお勧めできません。
低学年の間は授業数や放課後時間に比較的余裕がありますし、宿題の量も多くはありません。この余裕のある時期だからこそ、学校の授業では学べない「脳に良いこと」をすべきなのです。それが高学年からの勉強で必ず役に立ちます。

小学校で習う「読み・書き・計算」は、その成果を数値で計ることのできる能力であることから「認知能力」と呼ばれています。この分野の向上は、授業についていけるレベルであればこの時期は必要以上に補習することはありません。
それよりも低学年で行うべきは「図形や映像の認識・イメージの記憶・直感・ひらめき」など、主に右脳領域で発達するとされる能力を高めることに加え「忍耐力・社会性・感情コントロール」など、数値で計ることの出来ない「非認知能力」を伸ばすことが大切です。
これら二つの能力がひとつになることで、勉強することが苦にならず、記憶の幅は広がり、初めて直面する問題(学習面、生活面)を解決する能力が得られるのです。これからのAI時代において「ロボットに使われる側」ではなく「使う側」に立つには必須の能力です。

その学習は高学年に活かされているか?

そもそも勉強が「できる、できない」、成績が「良い、悪い」はどうして生まれてくるのでしょうか?幼児からの知識の差?学習習慣が身についているかどうか?それもあるかも知れません。ただ総じて言えるのはその子が「学習にどれほどの興味、関心があるか」に尽きるのだと思います。
言い換えれば「自立学習」できる子に「できない子」はいないのです。子どもたちは誰でも好奇心の塊です。その好奇心を学習に向けるためには、幼いころから「知る・感じる・学ぶ」ことへのアプローチに親御様がどれだけの時間を費やし、どのような工夫をしてきたかによります。

自立学習ができる子とそうでない子との成績の差が、低学年ではあまり変わらない場合があります。学校の授業では、ある設問が5分で分かる子と50分かけて分かる子との差が小テストだけでは、はっきりとは現れない場合が多いからです。そこで5分で分かる子が授業の残り45分を無駄に過ごさせないためには、その45分で「この設問をこういう角度で解いてみたらどうなるかな?」という「発想力、思考力」を発揮させたいのです。

小学生の学習内容は4年生からがターニングポイントと言われます。算数では図形の単元が増え、割り算から分数、小数に移行するあたりでは3年生までの基礎がしっかりできていないと、理解できない内容ばかりです。
国語にしてもいままでは文章を読めば答えが隠れている場合がほとんどでしたが、4年生からは筆者の気持ちを考えたり、情景を想像しながら回答を導き出します。

ちゃんと勉強できる子の脳は10歳までの過ごし方で決まる、とも言われています。それは脳内の情報伝達回路の機能形成が10歳を目途に完成し、大人の脳となるからです。つまりそこで完成された脳を一生背負って生きていくわけですから、やはり10歳までの親との接し方をはじめ、あらゆる習慣や環境は大切になっていきます。
中学受験に向けてこれまで自由に過ごしてきた子が4年生になって嫌々机に向かう、これでは遅きに失したと言わざるを得ないでしょう。
高学年を迎えたとき、これまでの学習の蓄積がどう活かされるかは、低学年時の過ごし方で決まってくることは自明の理なのです。

手入れの良くない土地にいくら種をまいても良い芽は出てきません。肥沃な大地にこそ大きく、太い幹が宿り、何百年も生き続けるのです。低学年の今こそ脳を耕し、たくさんの栄養を与えてあげください。
それが十分にできないまま、高学年を迎えるお子さまでも大丈夫です。ぜひ一度、ご相談ください。
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